IT化は気負うことなく行えば良いかと

クラウドシステム

「中小企業のデジタル化・IT化」が経済ニュースでもネットでも、しばしば取り上げられています。近年はスマートフォンの普及率も相当に高まり、高速なインターネット環境も至る所で整備され、いつでもどこでもITを活用できるという時代になりました(この状態は「ユビキタス」などとも表現されます)。

とは言え、「IT化」と聞くと何となく敬遠したくなる経営者の方も多いと思います。何かとても難しい事が求められている気持ちになるのかも知れません。

しかし、IT化を気負うことはありません。例えば、お客さんとLINEでやり取りするのも、一種のIT化です。都度電話を掛けてお互いの時間を縛る事もありませんし、送ったメッセージが「既読」になればわかりますし、ちょっとした効率化です。

せっかくIT化の時代に生きているのですから、便利なものは出来るだけ使って、省力化や効率化を進めた方が良いですよね。

一方、経営環境がIT化を強制する様な状況にもなりました。2020年からコロナ禍になり、外出制限や人的接触を避ける様になった事で、IT利用が進展。既に多くの人が慣れたこととして、ZOOMやTEAMSなどの「オンライン会議」があります。また現金の授受を避けるため、電子マネーやバーコード決済の普及も進み、飲食店のオーダーもタブレットで行うところも増えました。

他にも低料金から利用できるITサービスは色々ありますので、少しご紹介します。キーワードは「クラウド」。ネットワーク経由でサービスを利用する形態です。自分のパソコンにソフトを入れる(インストールする)必要もなく、面倒なソフトのアップグレードも自分で行う必要はありません。月額料金で利用できます。

■ クラウドのデータ保管
・Google ドライブ
・OneDrive
・Dropbox
・iCloud
・Amazon Drive など

データ保管と言えば、まずパソコンのハードディスク(HDD)が頭に浮かぶことでしょう。しかし、ハードディスクは「消耗品」だとご存知でしょうか?半永久的に使えると思っている方もおられますが、概ね30,000時間が寿命です(使用状況にもよるが3〜4年)。寿命が来る前にも劣化していき、ディスクが突然故障する事もあります。

最近は画像などデータ保管容量が増加する傾向にあります。また、防災対策としてのデータのバックアップも重要になっています。そんなとき、クラウド上でデータ保管しておけば便利かつ安心です。概ね月1,000円程で2TBの容量が使えるサービスも有りますので、コスパも良いと思います。

【クラウド会計ソフト】
・マネーフォワード クラウド会計
・弥生会計 オンライン
・freee(フリー)
・勘定奉行クラウド など

これらはもうおなじみとは思いますが、今年1月に「電子帳簿保存法」への対応が義務化されたこともあり、再注目のサービスとなっています。ネットバンキング口座の入出金履歴やAmazonの購買履歴が同期できたり、自動的に仕訳が出来たり、また税理士と同じソフトで連携できる利便性もありますし、クラウド会計の活用は有効です。

☆ 余談ですが、クラウドとは「クラウド・コンピューティング」の略です。なぜ”Cloud”(雲)なのかと言えば、技術者がシステム図を描く時に雲の絵で表現したからだとか。一方、昨今良く耳にする「クラウド・ファンディング」の「クラウド」は雲のCloudではなく、「Crowd」(群衆)の事であり、ネットを介して人が集まって何かをする(例えばお金を出し合う)イメージです。

IT活用・デジタル化に気負う事無く、敬遠すること無く、便利に活用していきましょう。

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