限りある「経営資源」を大切に

resource

「選択と集中」という言葉があります。企業が保有する経営資源には限りがあるから、というのが大きな理由です。

経営資源とは、いわゆる「人・物・金・情報」の事で、経営に注ぎ込んで儲けを産むための源泉です。資源という名称が使われている通り、石油などの地下天然資源と同じ様な働きをすると考えればわかりやすいと思います。自動車を動かそうと思えば、ガソリンという資源をエンジンに注入しなければならないのと同様です。会社も経営資源が枯渇すればそこで終わってしまいますから、資源の無駄遣いは避けねばなりません。

さて、自動車メーカーのスバルが軽自動車の生産から撤退した事についての考察記事が、プレジデントオンライン(3/25)に掲載されていました。選択と集中を行う中で、スバルはこの撤退の決断をしたという事です。

スバルと言えば、スバル360という昔のヒット車両から様々な軽自動車の車種展開を行い、更に一般の自動車ではレガシィなどを代表とする車種を製造販売するなど行ってきました。その後はSUVブームの到来により、SUVの生産・販売にも積極的です。ラリー関係のイメージもあり、根強いファンも居ます。

しかし近年は自動車業界も変革期を迎えてスバルも経営改革を進めており、大きな変化としてはトヨタから20%程の資本投入を受けトヨタグループに仲間入りしています。

経営環境の変化の中で「選択と集中」の定石に従ってスバルは軽自動車生産から撤退し、ダイハツのOEM車両を販売するに至ったそうです。

さて、経営戦略については中小企業が大手の真似をしては問題がある場面も多々ありますが、選択と集中は参考にすべきでしょう。当たり前の事を言っていると思う方もおられるでしょうが、この定石の実行に踏み切る事に抵抗を感じる経営者様が多いのも事実です。

私が関わらせて頂いた中小企業の中にも、相乗効果の薄い事業の多角経営をしているケースを見受けます。赤字事業を抱える中でコア事業に特化する事を進言するのですが、中々事業の整理に踏み切れない経営者の方も多い様です。それぞれの事業への愛着や、過去の投資を考えると中々整理に踏み切れないこと(埋没原価化)など、想いは色々あるのは理解できますが。

限りがある会社の経営資源を活かすべく、選択と集中を進めましょう。

よかったらシェアお願い致します!
  • URLをコピーしました!
目次