Q. 在庫拠点の集約では、どのように地点を絞れば良いでしょうか?

在庫拠点が必要以上に多い事例を見かけます。

在庫拠点を必要以上に持ってしまうと、オペレーション上まず問題になるのは、在庫偏在の発生です。
偏在とは、例えば「商品Aが東京の拠点には全く無いが、大阪には多数ある」という構図です。これは1品で2拠点の話ですから単純ですが、品目や拠点が多数になる程に問題はより複雑になってきます。
在庫偏在に起因する問題としては、

・拠点間の在庫移動が頻繁になり、移動コストが増える。
・各拠点でそれぞれ安全在庫を抱える為に、在庫が需要に対して過剰になり易い
・在庫管理が複雑化して、現場が混乱する。
等々が考えられます。

さて拠点集約に当たっては、まず販売戦略面の要件を改めて確認します。例えば、
・今後の販売展開(量的・地理的)
・納品リードタイムなどの顧客サービスレベル
などです。これらの要件を満たせる最小数の拠点に絞ります。
場合によっては、既存拠点では将来の販売展開に対応できないケースもあるので、その時は新規の倉庫を探す必要も発生するでしょう。

拠点集約のポイントとして、輸送費を最小化できる地点を選ばなければなりません。その為には、「トンキロ法」が用いられます。この方法は、まず在庫拠点候補をいくつか列挙し、各候補拠点から各顧客納品先までの(運送距離)×(貨物重量)の総和を計算し、総和が最小化する候補拠点を選ぶ、というものです。

加えて、倉庫の坪単価、地場の人件費、労働力調達の容易性など、一般的な倉庫選定の考え方も併用し、候補の比較を行います。

拠点が必要以上に存在してしまう原因として、営業部門の希望で在庫を顧客の近くに置きたいから、というケースがあります。これは商物分離が進んでいない場合に起きやすい事例です。拠点集約を機会に商物分離を進め、営業戦略を実行出来る科学的・合理的な仕組みの構築を進めましょう。

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