Q. 在庫を持ち過ぎると、何が問題なのですか?

端的には大きく2つが挙げられます。

1.資金繰りへの影響
そもそも、在庫は現金(掛け仕入であっても結局は現金を払うという意味で)で購入しています。つまり、現金が在庫に形を変えたのです。在庫が余って倉庫に寝ているという事は、現金を倉庫に寝かせているのと同じ事です。
財務諸表上は現金も在庫も同じ「資産」に分類されますが、当然ながら在庫は販売しない限り再び現金化できません。最終的に廃棄という事になれば、現金→在庫→廃棄、の図式になり、投資した現金は消滅します。

この様に、現金化の遅れ、あるいは現金化が叶わないという事になれば、企業の資金繰りを悪化させることになります。

2.利益への影響
在庫には様々なコストが発生します。

1)保有するだけで掛かるコストには下記があります。
・倉庫保管スペース費
・品質維持コスト(光熱費、人件費、その他のコスト)
・金利(在庫購入分の借入金に対するもの)

2)売れ残りを廃棄すれば、
・廃棄コスト
も掛かります。

3)また、在庫になった時点で既に支払われたものとしては、
・調達コスト(発注の人件費など)
があり、販売しない限りこのコストは回収できません。

4)更に
・在庫価値の目減りの評価損(時間経過による劣化、「旬」を過ぎた価値低下など)
も発生します。現金支出ではありませんが、損益計算書上には影響します。

この様に、過剰在庫が経営に与える影響は大きいものです。在庫は販売活動に欠かせないものでありながら、一方でリスクにもなるのです。従って「在庫適正化」の活動を継続していく事が重要になります。

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